片手でゆるみをとる

気の癒し・合気編

【合気の基本1 ゆるみを取る】少しの力で最大限の力を引き出すコツ

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恵比寿整体院が贈る気の癒し・合気編。

ここでご紹介する合気は、気で遊ぶためのモノ、気の原理に即して自分の身体を動かしたり相手を動かしたり、ツボや経絡への施術における身体と気の使い方を楽しく学ぶためのモノです。

相手を倒すとか、スキルを身に着けて相手の上に立つような心構えではいけません。

そもそも合気は、自分が強くなって相手を打ち負かすようなものではありません。自分が強くなるのは相手を支えるためなんですね。決してエゴを肥大化して修羅の(争い)の境地に陥ってはなりません。

で、合気の基本を2つ、片手と両手で行う形をご紹介したいのですが、撮影した絵が分かりにくかったので、後日また撮影して追記していきます、とりあえずは文章での解説のみにさせていただきます。


合気の基本1、ゆるみをとる

まずは合気の基本「ゆるみを取る」です。

ゆるみとは肉体の皮膚のゆるみ、経絡のゆるみです。

皮膚も経絡(まずはスジ、腱、筋肉と解釈してください)も遊びがありますよね。皮膚も伸びるし経絡もある程度の遊び、動く範囲があります。

このゆるみを限界まで動かすと、ほかの部位に力が伝わり相手の全身が動くんですね。

決して力だけで相手を動かそうとせずに、ゆるみを取るように、そのゆるみを取る動きを気の原理(丹田の原理、腎経の原理)に即して行うとき、もっとも気は豊かに強く働き簡単に受け手を動かすことができます。

少しのコツを学ぶだけで、プロっぽくできます。

またツボや経絡の施術においても、この「気の原理に即してゆるみを取る」というのは基本です。これができないと相手の全身的な気の変化を起こせるほどの施術効果は得られません。

写真で理解するのは難しいかもしれませんが、楽しく気で遊びように、気持ちよく自分も動き相手も動かせるように練習してみてください。


ゆるみとは?

皮膚のゆるみ

まずは写真のように自分の腕をつかみ、つかんだ手を動かしてください。

前後左右、斜めや捩じったりしても掴まれている方の腕の皮膚は結構、動きますよね。

前後のゆるみ

つかんだ手を前後に動かしても皮膚のゆるみがあります。

横のゆるみ

横に動かしてもゆるみがある。

スパイラルのゆるみ

スパイラル、らせん状に動かす時にもっともゆるみを多くとることができます。

掴まれている腕の皮膚も動くし、掴んでいる側の手の平や指の皮膚にもゆるみがあり動きます。

相手を動かす基本、学び始めはこのゆるみを動かすようにしていくと相手を簡単に動かすことができます。

特に物体はらせん状に動くとき、もっとも動く範囲を多くとることができます。もっとも多く動けるとはもっとも力を発揮できるということです。

これは合気でもツボへの施術でも重要な動きで、自分の指のゆるみと相手のスジのゆるみを最大限に動かすことができる秘訣です。


基本の座り方

基本の座り方

ご紹介する合気は受け手も施す側も、上記の座り方で行います。ツボや経絡への施術でも同じですので、足首が固かったり股関節が固くて辛い方は、足首を柔らかくする方法股関節を柔らかくする方法股関節の柔軟で足首や股関節の柔軟性を回復してください、ケガをしないためにもね。体全体が固いような方は体を柔らかくする方法もお役に立てると思います。


まずは2人でやってみよう・順手

ゆるみをとる合気

相手と向かい合って同じ側の手(右手と左手)を使います。

ゆるみをとる方向

術者は自分の小指側の腎経を使い受け手の腕の皮膚のゆるみをらせん状にとっていきます。

写真のように手を持ち、相手の手首のゆるみを動かすようにして相手を斜め下に倒します。コツはゆるみを捻じるようにとっていくコト。捩じる、螺旋、スパイラルというのは気の原理にも入っていますが、一番運動量を稼げて最も強い力を引き出せます。

ゆるみをとる合気・順手

しっかりと向かい合い

ゆるみのとり方

自分の腎経を引くようにしてらせん状にゆるみをとり相手を動かします。

ゆるみのとり方

最後までしっかりとゆるみを意識して感じてください。

合気完成

相手を動かそうとしなくてもゆるみを意識してとることで簡単に相手を動かすことができます。最後まで相手に寄り添うのを忘れずに。




同じように逆手でもできる

逆手の合気

image113

相手と向かい合って反対の手(右手と右手)を使います。

写真のように手首の下を持ち、相手の手首のゆるみを捩じるように動かすようにして相手を斜め下に倒します。やり手は最後まで相手を支えるようにしてください。

逆手の合気

基本の姿勢でしっかり向かい合い

逆手のゆるみ

術者の腎経で相手の腕のゆるみを意識して

ゆるみをとる方向

最後までゆるみを感じて

逆手のゆるみをとる合気

最後まで相手から離れずに気でつながっていてください。




丹田の原理でやってみる

さぁ、ここからが本番。

手のゆるみを取る動きと丹田をリンクさせて行ってみてください。

先ほどよりもっと強く簡単に相手を動かせるハズです。

ツボや経絡への施術も、スジやツボをゆるみを取りながら圧すという動きと丹田を動かす(丹田を落とす、または前に動かす)コトをリンクさせて行いますので、施術のためにもいい練習になると思います。

丹田とゆるみ

自分の丹田と相手のゆるみをとる動きをシンクロさせます。




腎経の原理でやってみる

腎経とは、気が最も強く働くパワーラインです。ご紹介した合気は自然とこのラインを使うようになっているのですが、意識して腎経を使ってみてください。

手足の腎経

初めからこの腎経にある程度の力を入れておいて、少しの力で(少し腎経を動かすだけで)最大の力を発揮できるようにします。

この腎経って合気だけではなく、ツボや経絡への施術にも大事。また日常生活でも雑巾を絞る動きや相手をチョップする動き、包丁を引くという動き、パンチするという大事な(?)動きに関与しています。

腎経とゆるみ

腎経を意識的につかってゆるみをとれるようにします。




丹田の原理プラス腎経の原理でやってみる

ゆるみを取る動き、丹田と腎経の動き全てをリンクさせて行えるように練習してみてください。

はじめは一つ一つの動きから初めて、丹田、腎経と組み合わせて行っていきます。

これができれば自然と全身運動、丹田と腎経、全身の気を使った動きになり、相手も自然と気持ちよく動かされるハズです。

全体運動

ゆるみをとる、丹田を落とす、腎経を使う、この3つをシンクロさせてできるように練習します。

丹田の鍛錬や腎経の鍛錬をしていれば意識的にこれらを使うことができるはずです。

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受けるの感性も大事

ヤルほうより受けてるときのほうが色々と学べると思います。

上記のゆるみをとる、丹田と腎経を使って動かされないとき、力任せに動かされる時って気持ちよくないんですね。

力任せに自分の体を動かす、相手の体を動かすってエゴ・自意識の動きです。だから受け手も自然に無意識に抵抗してしまうんですね。

でも気の原理を使って行うと無意識の抵抗を受けません。気の力ってエゴや自意識を介さないんですね、だから動かされても気持ちがいい。

相手に動かされるときに気持ちよさを感じたら、それはエゴや自意識を介さないで動けたというコトです。

気持ちよく倒されたら相手にも伝えてあげましょう。

ちなみに上記の2つの型は立ってもできますが、受け身がうまく撮れないと危ないので、いい子は座ってやりましょう。


まとめ

この記事でご紹介したことが合気の基本中の基本。またツボや経絡への施術にも欠かせない大事な動きですので、気の合うパートナーを見つけて何回も練習してください。

ゆるみを取る、丹田、腎経、この3つの動きがシンクロしてできるように基本の身体の使い方を体得してください。

では次回は、基本の2・両手でゆるみを取るです、お楽しみに!

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