身体と外界との交流【肺経・大腸経の働きとストレッチ】

肺経・大腸経のストレッチ
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今回は、肺経と大腸経の働きとストレッチ方法のご紹介です。

肺経と大腸経は陰陽一体になって外界との交流する機能です。自然の気を内部のエネルギーに変換して、活動の結果の排泄物は外界に排出します。

肺経と大腸経が裏表、陰陽一体になり、助け合いながら「分解排出作用」を営みます。仲の良い経絡なんですね(笑)。

肺経や猫背に関しては以前、肩甲骨のストレッチで少し書かせていただきましたので、引用しときます。


ちょっとここで寄り道いたしますね。気と経絡のお話です。ストレッチ法だけ見たい方は飛ばしてかまいません、でも意外と面白いかもですよ。

この親指から続く気の流れは、肺経絡(はいけいらく)という経絡です。

試しに親指を握って深呼吸をしてみてください。とても呼吸がしにくいと思います。

今度は、手の平を広げて親指を伸ばして深呼吸をしてみてください。とても深く深呼吸できると思います。

ん、何でですかね?不思議ではないですか?

肺経は文字通り、呼吸の機能の気の流れ(経絡)です。親指を通る肺経が縮んでいては呼吸もしずらいんですね。逆に肺経絡が伸びていると呼吸もしやすいんですね。まぁ不思議(笑)。

呼吸というのも実は全身的な動きなんですね。より大きく深く呼吸をしようとしたら、お腹も使いますし、親指のスジも使います。肺経は全身に走行していますし、太ももの裏も走行しています。下記のストレッチをすると肩ばかりではなく、太ももの裏もとてもストレッチされます。のびてるな~と実感できるはずですよ。その「のびてるな~」と感じるスジが経絡なんですね。

ストレッチも部分だけではなく、全身がストレッチされるようにやるのがコツなんですね。気の流れは全身を走行していますし、部分だけの処置ではあまり効果がない…、これは治療にも言えるコトですけどね。全体に波及する効果が大事だということです。

ちなみに肺虚という状態、肺経絡の気の不足の状態(虚弱状態)では、胸椎が陥没して猫背になります。肩が前のめりになり、感情的にも鬱屈した状態ですね(気の流れは感情にも関係しているのです、肺経絡は悲しいという感情に分類されています)。

猫背・肺虚

猫背とは、肺虚と呼ばれる状態であり、肩が前のめりになり、呼吸は浅く、鬱屈している状態ですね。からだの姿勢でも経絡の診断ができます。肩もこりそうな姿勢ですよね。

背中の経絡とツボ

元気な時は、胸が開き、呼吸は深く、きっと精神的にも堂々とした状態ですよね。

猫背というからだの状態と、肩こり、暗く鬱屈しているという精神の状態が肺虚という状態によってもたらされます。

これ気付きましたかね?

身体の状態=精神の状態=気の状態、ですよね。

まさに心身一如ではないですか?

心身相関でもいいですけど、やはり心と身体は繋がっているのですね。だから身体の治療も肉体のケアばかりではなく、気の治療が大事なのですけどね。


from 【肩甲骨のストレッチ】立技・寝技2バージョン



長くなってしまって申し訳ないです。肺経と大腸経の詳しい説明はまた後で、まずはストレッチ法のご紹介です。立って行えるストレッチと寝て行えるストレッチの二つがあります。呼吸はエネルギーの元です。特に元気のないときや、呼吸が浅いとき、このストレッチをお試しください。

また、肺経の気の歪み(虚実)が深まってくると、猫背になります。猫背を改善したい人にもとても良いストレッチです。


肺経・大腸経のストレッチ

この系は身体の外面を走行しています。手の親指から腕の外面、首の前面、下肢の外側を流れる気の流れです。


立ってのストレッチのやり方

写真のポーズをとり、腹式呼吸を5,6回行ってください。ゆったり大きく腹式呼吸をしないとスジは緩まないんですね。まだの方は、ストレッチのコツHow to 腹式呼吸 をご参照ください。

肺経・大腸経のストレッチ1

立って肩幅くらいに足を広げ、身体の後ろで親指を交差します。

肺経・大腸経ストレッチの指の形

手の平を後ろに向けて、親指を伸ばして交差します。

肺経・大腸経ストレッチ3

組んだ指のまま、膝を曲げずに全屈していきます。頭は力を抜いて自然と垂らしてください。

やっていただくと太ももの裏側の外、肩関節、腕の外面が伸びてるなぁ、という気持ちいい実感があると思います。その伸びているスジが肺経・大腸経なんですね。


ストレッチのコツ

膝と肘を曲げずに伸ばして行うと、より肺経・大腸経がストレッチできます。ゆったりと腹式呼吸を行っていると、徐々にこの経絡がストレッチされて柔らかくなってきます。息を吸うたびに身体がよりストレッチされ、息を吐くたびに身体が緩まるのを感じてください。


寝てのストレッチのやり方

肺経・大腸経のストレッチ・寝技1

仰向けに寝ます。

肺経・大腸経のストレッチ・寝技2

両手を手の平を下にしてお尻の下に置きます。肘はしっかりと伸ばします。

肺経・大腸経のストレッチ・寝技3

両肘で胸を上に突き出すように持ち上げます。頭は反って床にくっつけてください。

肺経・大腸経のストレッチのコツ

肘で床を押し、胸を持ち上げるようにします。胸の中央を天井に突き上げるようにすると、肋骨が開き胸~肩甲骨がストレッチされます。

写真の形でいつもなら腹式呼吸をしてくださいと書くのですけど、このポーズで腹式呼吸は難しいので、胸をめいいっぱい大きく広げるように、呼吸してみてください。ゆったり大きく息を吸いながら、さらに胸を天井に突き上げてください。とても気持ちよく肩甲骨や胸部をストレッチできます。


今回ご紹介した肩甲骨のストレッチの寝技バージョンはヨガのアーサナ(ポージング)の魚のポーズといわれているアーサナです。マツヤ・アーサナといい、甲状腺の機能改善にも良いとされているアーサナです。



肺経

肺は生命活動の根源である気のエネルギーを外界から取り入れます。そのエネルギーを人体の気にまで分解して外界適応の働きをしています。その働きは気力となり、外邪に抵抗し、また呼吸の排出となる。


肺経の走行

画像準備中です。


肺経の症状

肺虚(はいきょ、肺経の気の不足、虚弱状態)
身体的には、気力がない、血の気がない、排泄が悪い、頭部が充血して重い、呼吸器の炎症、過労による衰弱

精神的には、精神的な虚脱、気を病んで胸が詰まる、神経質で過敏、気が小さく大きな息ができない、活気がない、周囲との交流が少ない。


肺実(はいじつ、肺経の気の過剰、興奮状態
身体的には、鼻が悪くつまりやすい、咳が出る、胸が張って苦しい、便秘がち、肺気腫、喘息、痰が良く出る、親指がつれて痛む。


大腸経

大腸は肺を助け、人体の内部外部から分泌や排泄を行い、気の停滞を無くします。皮膚からも様々な排出作用の働きもあります。


大腸経の走行

画像準備中です。

大腸経の症状

大腸虚(だいちょうきょ、大腸経の虚弱状態) 
身体的には、鼻が悪くつまったりかわく、気管支が弱い、便秘がち、大腸の働きが弱い、下腹部が冷える、皮膚につやがなく化膿しやすい。

精神的には、気が抜けてがっかりしている、積極性がなく依頼心が強い、自分からやろうとする気が少ない。


大腸実(だいちょうじつ、大腸経の興奮状態
のぼせて頭痛がする、鼻づまり、鼻血がでる、扁桃炎、下の歯が痛む、白眼がにごる、拇指の硬結、拇指の腫れ、皮膚がかゆく化膿しやすい、痔疾、ひきつけ、風邪のひきかけ。

精神的には、自分を発散できない、表現できない、いつも自分を押さえつけている、悩みを吐き出す相手がいない。


症状については、増永静人著:指圧を参考文献とさせていただきました。



まとめ

小見出し「肺経・大腸経のまとめ」ってなんか変ですね(笑)。

便秘がお肌に悪いことは知られていますが、肺経・大腸経は皮膚を司りますからね、納得です。美容の敵なんですね、便秘や呼吸が浅いのは。

この経絡は、呼吸と排泄の働きだけではなく、自己表現をするスジでもあります。絵をかいたり文字を書いたり、内面を外界に表現する特に、肺経・大腸経の走行する親指と人差し指を使います。

また、人を抱きしめ受け入れるとき、外界を内界という自分に受け入れるとき手を開き拇指を開いていますよね、いらっしゃい~って。

肺経大腸経のスジ

ハグするときは親指を広げていますよね、welcomeって。

外界と内界との交流、自分と環境、自分と他人の交流、自己表現に関わる大切な経絡なのですね。

日本は呼吸が浅くなりがちな湿気が多い環境ですし、寡黙を美徳とする(古いか…)自己表現も苦手な民族性を持っています。

冷えや瘀血(おけつ)でも気の滞りやすい風土ですしね。

肺経大腸経の虚実の多い民族、国かもしれませんね。ぜひストレッチや冷えとりで、元気な身体を作りましょう!


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