ツボをつなぐ気の流通路、経絡(けいらく)とは?

ツボと経絡
スポンサーリンク

ツボ(経穴)はスジ(経絡)上にあります。ツボの話の前に経絡の話をしないとなりませんね。

経絡は体中を流れる気の流通路です。エネルギーのライン、気とはエネルギーだから目に見えません。科学的にはナンセンスと言われますね。それこそ気のせいだってオチがつく(笑)

どうしても気や経絡を科学的に証明しようとしても無理である。モノではなく形のないエネルギーのお話だからである。科学的に説明できるのは、部分であり、部分を含む全体は詩的にしか説明できない。

まぁからだの発する熱やからだの発する電気、磁場、電磁力などを計測して、気や経絡を科学的に証明、説明しようとする試みも続けられていますが、熱や電気など部分的には計測できても、すべてを複合的に計測、説明することは今の科学では無理である。熱や電気にしても外界(環境)と内界(からだ)の交流があるし、気とは自分だけのものじゃないからである。

あぁ今回は断定的な書き方である、許してね。

個である人間と、環境は分かれているようで分かれていません。呼吸ということにおいても内と外の交流がある、食べること排泄も同じである、頭の中もインプットとアウトプットを繰り返している。月の動きにあわせて波は満ちて引いていき、女性の生理というリズムも外界に依っている。

それに私たち現代人は、自我意識が発達しまくっている、自分は世界とも違う、他人とも違う、神様仏様とも違う。存在とは他と違うことで、あくまで外と内の対立によって成り立っている、という近代、欧米の科学思想が染みついてしまっている。でもこれはつい最近のことなのね。物事を分けてしまう自意識では、気や経絡は理解できない。

気を扱う東洋医学は調和の医学とも言われます。東洋医学が発達した古代中国、ちょっと前の日本でも環境の中に自分が生かされている。自然、森羅万象には神の発現がある。八百万の神がいる。

これは原始宗教、アニミズムという言葉だけでは片づけられない。仏教でも、自分の中に仏性がある、自分=仏さまという梵我一如の思想がある。神様仏様と自分との距離が近かったのだと思います、昔は。

気や経絡の話なのにね、でもこういうことを話さないと気や経絡は、理解できないのだと思います。

そして気や経絡はモノではなく機能だから、よけい説明がしにくいのです。

ストレッチというと、一般的にはどこの筋肉を伸ばせとか、この筋肉がどうのこうのとか、解剖学的な説明が多いかと思いますが、東洋医学はフィジカルなものではなく、「心身の機能」として経絡をみています。

もちろん、からだがあり、筋肉や骨格、内臓など、物的なものがあります。しかし経絡は物を含んでいるとともに、「働き」です。

機能で分類すると、からだを動かすときも、まず自分を支えるている働きがありますよね、こういう動きをする、したいというイメージの働き、心の動きもあります(心経、小腸経)。次の行動の準備をする働き(膀胱経、腎経)、環境に適応する働き(心法、三焦経)。

食べるという行動も、まず食べ物の所まで歩いて行って、食べ物を口に運ぶといった働きがあります(胃、脾経)ということは、胃、脾経は、胃や食道など消化器、食べ物を噛むという働き、食べ物の所まで歩く、手を使うといった働き全てを含みます。ですので胃・脾経は全身の筋肉を走行していて特に手足の筋肉、噛むという首の筋肉に走行しています。

こういう機能で身体や症状を診ることができるのが、東洋医学、経絡のよいところですね。今まで、気とか経絡とかいまいち理解に苦しんでいた人も、腑に落ちたのではないでしょうか?

経絡ストレッチから

14経絡

首の経絡

首の経絡

お腹の経絡

お腹の経絡

経絡ストレッチに各経絡とストレッチ法を載せていますのでが参照ください。ここでは14経絡の簡単な説明をしたいと思います。

任脈・督脈=からだの正中を流れるメインの経絡です。前が任脈で後ろが督脈ね。他の12経絡を支える大事な経絡なのです。気功やヨガでも重要視する気の流れですが、鍼灸などでは治療法があまりありません。からだの正中だしね、背骨に鍼を打つわけにはいかないしね。有名な気功などのイメージトレーニングとして、小周天、大周天がありますし、ヨガなどは特に背骨の通りをよくすることにこだわります(笑)どちらかというとヨガでは、からだの正中を霊的なエネルギーの流れ道として診る傾向があります。

督脈任脈

からだの正中の前後走る督脈任脈

12経絡=内臓機能とも関連する6系統の気の流れです。一系統に裏表があり、陽経と陰経に分かれます。下の左が陰経で右が陽経ね。

    ・肺経・大腸経
    ・胃経・脾経
    ・腎経・膀胱系
    ・肝経・胆経
    ・心包経・三焦経
    ・心経・小腸経

メインの任脈督脈と内臓機能を司る12経絡をあわせて14経絡です。
各経絡が全身を走行しています、走行する場所としては、

    ・肺経・大腸経=外界との境、表面
    ・胃経・脾経=からだの前面、筋肉
    ・腎経・膀胱系=からだの中心
    ・肝経・胆経=からだの側面、太い腱
    ・心包経・三焦経=からだの角ばっているところ
    ・心経・小腸経=手足の内部

経絡は、その機能と走行する場所として把握すると理解しやすいです。
肺経大腸経は呼吸排泄の機能を司りますから、皮膚の表面、からだの表面上を走行していますし、肝経胆経は意志力とも関係しています、右か左を選ぶのもからだ側面を流れる胆経の機能です、肝経はからだを動かす太い腱を走行しています。

心包経三焦経は、からだの角ばったところと書きましたが、この経絡の機能は環境への適応です。骨のでっっぱった所、骨の際を走行していますが、車の運転(10時10分にハンドルを握る)などもこの経絡を使います、まさに車の運転などは環境への適応ですね。寒いと擦りたくなるのもこの経絡です。

また経絡はからだの機能を働かせる、からだを動かす根本的なスジですが、こころ、感情とも関連付けられています。

経絡と心、感情との関係はまた次回、書いてみようと思います。

ここでは私なりの気と経絡への所感を書かせていただきました。鍼灸や古典、東洋医学のアカデミックな意見とは少し異なっているかもしれませんが 、意外と核心をついていることも多いかと思います。


ツボ基礎知識・思想編



痛みや疲れが取れるツボ:自分で圧せる特効穴



スポンサーリンク


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です