ツボや経絡への施術の前に行う経絡というスジを補助付きでストレッチするやり方をご紹介していますが、肺・大腸経、脾・胃経に続き今回は3番目の腎経・膀胱経のストレッチです。
順番は、施術時のストレッチの補助のやり方・まとめにまとめてありますので、全体像を知りたい方はそちらをご参考ください。
施術前の経絡ストレッチ(補助)
腎経・膀胱経のストレッチの補助のやり方
自分で行う腎・膀胱経のストレッチの形は↓です。
力強く生きていく土台【腎経・膀胱経の働きとストレッチ】
ストレッチできる部位、筋肉、関節
身体の背面全体、特に腰部と太もも~アキレス腱
効果のある症状
腰痛、アキレス腱の痛みや固さ、坐骨神経痛
自分で行う腎・膀胱経のストレッチの手順
このストレッチは固い人用と柔らかい人用2つあります。
固い人用・両足で

床に足を伸ばして座ります。膝を曲げずに伸ばして、腰も丸くならないように立てましょう。

そのまま腰を折り前屈していきますが、背中が丸くならないようにしてください。お腹を太ももに近づけるようにすると腰を折りやすくなります。固い人は足を掴めなくとよいので、いけるところまで行ったら腹式呼吸を行ってください。

いける人は足の指を掴んで手前に引きます。背中や頭を丸くしないで腰~背中~頭をできるだけまっすぐにします。

掴んだ手で足を手前に引いて、アキレス腱から太ももの裏まで伸びるようにしてください。頭を上げて天井を診るようにすると腰が立ち、より足の後面をストレッチすることができます。
柔らかい人用・片足ずつ

足を伸ばして座ります。

右足を開きます。できるだけ大きく開きましょう。

飛騨英足を曲げて足の裏を右足の太ももの内側に当てます。手で足を持って動かすとやりやすいです。

両手を太ももの上に乗せ腰を立てます。

両手をあげてお腹が丸くならないように、背中を伸ばします。

そのまま前屈して右足の指を両手で持ちます。

お腹を太ももに近づけてより全屈します。この状態で腹式呼吸を5,6回行ってください。息を吸うたびにスジがのびて息を吐くたびにスジが緩みますので、息を吐きながら更に前屈していってください。

足の指を持って手前に引いたまま、一度身体を起こします。手で足先を手前に引くことでよりアキレス腱が伸ばされ、腰を立て顔は天井を見上げて、更に太ももの裏を伸ばします。天井を見上げてまた5,6回腹式呼吸をします。
腎経・膀胱経のストレッチの補助のやり方
上記の両足で行うストレッチを補助してあげればいいのですが、
背中が丸まらないようにして、お腹を太ももに近づけていくようにしてもらいます。
補助する場合は誘導が大事なので、言葉巧みに導いてあげてくださいね。
ゆるみを取るのは、両手を腎臓の裏辺り(肋骨の際くらい)において両手で背中の皮膚のゆるみを取っていきます。
ゆるみを取る方向は斜め前です。圧すのと皮膚がずれる中間の角度でゆるみを取っていきます。
腎臓と肝臓、それを司る腎経と肝経は施術においても重要視するところです。冷えで問題が起きやすいスジでもありますので、経絡ストレッチや冷えが強い方には「冷えとり」のアドバイスなども大切です。