肋骨のストレッチ

ストレッチ

肋骨のストレッチ・きゅっと縮んでしまった胸部を広げる方法

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今回は肋骨のストレッチのご紹介。

肋骨を含む胸部は呼吸のたびに縮んだり膨らんだりを繰り返していますが、皆さん日常から呼吸が浅く胸部を十分に広げていないんですね。

呼吸が浅くて呼吸の機能の半分も使っていないんではないでしょうか?

それがヨガなどで呼吸法やアーサナ(ストレッチ)を行い呼吸機能がうまく使えるようになってくると、日常的に深い呼吸ができるようになり神経もリラックスモードで心身共にエネルギッシュになれる。

一度、「深い呼吸って楽なんだなぁ」とか「深い呼吸って気持ちいい」とか感じられるようになると、今度は浅い呼吸が嫌になってくる。

そんな感じになってもらえるように、私は施術時に呼吸法や呼吸を上手く使ったストレッチをアドバイス、指導しているのですけど腹式呼吸や完全呼吸って教えてもらわなければできないものです。

今回は胸部を広げ呼吸を広げる肋骨のストレッチをご紹介しますので、解説を頼りにぜひ気持ち良くなってください。

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ど~も、恵比寿整体院の内山です。

ご紹介するのは肋骨のストレッチですが、肋骨は内臓を守るためだけのものでなく呼吸機能と深く関りがあります。

ヨガでも仏教などの修行法でも、はたまた中国拳法や合気などの武道でも呼吸法というのはオーソドックスな修行法です。

東洋的な身体や心の修練には必ず呼吸法が入っていて無数のバリエーションもありますが、まぁ今回はマニアックな呼吸法の解説ではないので、肋骨を広げて深い呼吸をする、気持ちよく胸部を広げる、そんな感じで肋骨のストレッチを実践してみてください。



肋骨

肋骨の構造は少しややこしいんです。

だって右で12本、左に12本、計24本もありますからね。

肋骨

胸の中央は胸骨で下の尖ったところを剣状突起といいます。

胸骨は重要なところです。免疫の母・免疫の司令塔とも呼ばれている「胸腺」が胸骨の裏にあり、免疫を上げるための「胸腺マッサージ」や「胸腺もみ」というものもあります。

裏側から見た胸椎

肋骨は胸骨から胸椎までつながっています。

上から第1肋骨~、一番下が第12肋骨です。

肋骨って丸よりきしめんみたいな平べったい骨ですね、薄い感じ。

肋骨ってとても細くて弱いんです。すぐにヒビが入ったり骨折してしまいます。

それは呼吸で広がる部分だから、あえて堅牢な作りにはなっていないということでしょう。

あと肋骨の下、第11、12肋骨も危うい…

浮遊肋骨

下の2本は前方につながっていないんですね。浮いているので浮遊肋骨とも言います。

ここがね、下手なマッサージ師や整体師などが折りやすいんですね。

体重を乗せる施術などしている方は、か弱い女性やお年寄りなどは注意が必要です。

鎖骨と肋骨

更に鎖骨の下にある第一肋骨や第二肋骨。

鎖骨や鎖骨周辺のケガや骨折などは厄介です。私の知人も鎖骨骨折の手術がうまくいかず、リハビリに苦しめられていました。


肋骨と肺呼吸

ここで少し実験君。

深い呼吸を試してください。

ヨガでは完全呼吸というものがあります。

口から息をすべて吐き出し鼻から吸いますが、まずお腹を膨らませるように(横隔膜を下げるように)息を吸い、更に肋骨を広げるように息を吸い、最後に肩を上げるように息を吸います。

三段階で息を吸う感じですが、このようにして息を吸うといつもの5倍くらいは息が吸えると思います。

吐くときは上げた肩を下げ、肋骨もへこまし、お腹をへこますように(横隔膜を上げるように)します。吐くときも三段階の感じですね。

腹式呼吸だけするより、肋骨も最大限広がるような完全呼吸の方が肺の機能は最大限使えます。

この完全呼吸は試してみると意外と難しいんです。

普段、どれだけ呼吸が浅いか実感できると思いますよ。

腹式呼吸も少し練習しないと難しいかもしれませんね。

腹式呼吸のやり方

腹式呼吸のやり方

お腹がへこむように横隔膜を挙げて、口から息を全部吐き出します。

腹式呼吸のやり方

お腹が膨らむように横隔膜を下げて鼻から息を吸います。

腹式呼吸が初めての方や苦手な方はまず腹式呼吸だけ行って練習してみてください。腹式呼吸だけでも腰やお腹を柔らかくするのに効果的です。

from 体を柔らかくする腹式呼吸


完全呼吸だけでも肋骨のストレッチになりますが、ご紹介する肋骨のストレッチを完全呼吸を行いながらやれば更に肋骨をストレッチすることができます。


肋骨のストレッチ

肋骨のストレッチを2つ、立って行う肋骨のストレッチと寝て行う肋骨のストレッチをご紹介します。

両方ともストレッチの形より完全呼吸をする方が大事ですから、頑張ってうんうんとやらずリラックスして気持ちよく行ってください。


立って行う肋骨のストレッチ

立って行う肋骨のストレッチ

両手を組み手のひらを天井に向けます。背筋をまっすぐに伸ばしましょう。

肋骨のストレッチ

そのまま側屈。肘が曲がらないように腕を伸ばして行うと肋骨が気持ちよくストレッチできます。この状態で完全呼吸を行うとさらに肋骨をストレッチできます。

側屈ストレッチでもご紹介した形ですが、肋骨を気持ちよくストレッチすることができます。

右左同じように行ってください。


寝て行う肋骨のストレッチ

では、次は寝て行う肋骨ストレッチです。

肋骨のストレッチの準備

仰向けに寝ます。

肋骨のストレッチ

両手を手の平を下にしてお尻の下に置きます。肘はしっかりと伸ばします。

肋骨ストレッチ

両肘で胸を上に突き出すように持ち上げます。頭は反って床にくっつけてください。

肋骨ストレッチのコツ

胸の中央(胸骨)を天井に突き上げるようにすると、肋骨が開き胸~肩甲骨がストレッチされます。

胸をめいいっぱい大きく広げるように呼吸してみてください。肋骨ってこんなに広がるんだとびっくりしますよ。普段、腹式どころか胸の呼吸さえ大きく使えていないのですね。

ゆったり大きく息を吸いながら、さらに胸を天井に突き上げてください。とても気持ちよく肋骨や胸部をストレッチできます。

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今回ご紹介した肋骨のストレッチの寝技バージョンはヨガのアーサナ(ポージング)の魚のポーズといわれているアーサナです。マツヤ・アーサナといい、甲状腺の機能改善や胸骨周辺の刺激にもなり免疫力回復にも良いとされているアーサナです。

肩甲骨周辺や胸椎もストレッチできるので肩甲骨のストレッチ猫背改善ストレッチでもご紹介しているストレッチです。

肋骨って呼吸を使い上手く(最大限)ストレッチできると大変気持ちいいと思いますよ。

身体が最大限の機能を発揮できるというか、使っていない部分を使って嬉しいというか、体が喜んでいるような感じがしますね。

ご紹介した完全呼吸だけでも大変気持ちいい肋骨のストレッチになりますので、一日2,3分でいいので習慣づけてみてください。



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