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滑走関節とは?・関節の動きと構造の解説

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人体の関節は動かない不動関節、少し動く半関節、そしてよく動く可動関節に分類されますが、その可動関節はその構造上、大きく6つに分類されています。

その中の滑走関節とは主に骨同士の平らな面が接しあい、骨同士がわずかにずれるように動く関節です。

滑走関節とは?

可動関節の一つ、滑走関節とは地味な関節、ストレッチのしがいのない関節とも言えるかもしれませんね。

蝶番関節や球関節などのように動きは大きくなく、滑走関節とは骨同士の平らな面が接している構造で、骨同士がずれるように動く関節でここでの動きはわずかなものです。

参考リンク:滑走関節


滑走関節の構造

滑走関節の構造

短骨に分類される手根骨同士の滑走関節

人体の骨はその形状から5種類に分類されますが、その中でも短骨同士が作る関節に多く見られるのが滑走関節です。

手には8つの手根骨(大菱形骨・小菱形骨・舟状骨・有頭骨・有鈎骨・豆状骨・三角骨・月状骨)があり、手根骨は全て短骨に分類され、手根骨同士の平らな面が接しあい滑走関節を形成しています。

滑走関節の動き

滑走関節の動き

滑走関節の動き

滑走関節の一例ですが、手根骨である舟状骨と有頭骨の滑走関節です。

お互いの平らな面が接しあい、お互いにわずかにずれるように動くことができるのが滑走関節で、他のよく動く関節に比べると滑走関節の動きはとても小さなものです。

人体の滑走関節

人体には数多くの滑走関節がありますが、骨同士が接しあい動きが少ないような関節は大体が滑走関節に分類されます。

脊柱の滑走関節

人体の滑走関節

第一頸椎と第二頚椎の関節以外の椎間関節は全て滑走関節に分類されます。

脊柱を構成する背骨(椎骨)同士の関節は第一頸椎と第二頚椎の車軸関節に分類される環軸関節以外は全て滑走関節に分類されます。

環軸関節以外の椎骨同士の滑走関節の動きは一つ一つはとても小さなものですが、背骨全体の滑走関節の動きが複合することで体幹を動かす大きな動きが可能となります。

また、肩甲骨と鎖骨の肩鎖関節や鎖骨と胸骨の胸鎖関節も滑走関節に分類されます。

手足の滑走関節

手足の滑走関節

手根骨同士の関節、足根骨同士の関節も滑走関節に分類されます。

手の手根骨同士の関節、足の足根骨同士の関節も滑走関節で、足では距骨と踵骨が作る距骨下関節(俗にいう足首の関節)、足根骨(立方骨・舟状骨)と踵骨・距骨が作る横足根関節も滑走関節です。

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