冷えとり

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【冷えとりの基礎知識】冷えと瘀血(おけつ)って何?

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冷えとり健康法とは、医師の進藤義晴氏が提唱する健康法で、簡単に言うと「冷えをとる」ことで身体の不調を改善していこうというものです。具体的には、

  • ・絹の靴下を重ね履き、半身浴などして「頭寒足熱」という循環を促進する状態を作る。
  • ・身体の排毒能力を高め、悪いものいらないものは出す(デトックスですね)。
  • ・冷えと瘀血(おけつ)の主な原因は食べ過ぎであるから、小食を心掛ける。
  • ・心の毒は食べ物の毒の5千倍!わがままな思い、行動、「心の冷え」こそが最大の冷え

進藤義晴のプロフィール:
1923年生まれ・大阪大学医学学部卒業・勤務
1972年 小牧市民病院副院長に就任
1981年 同病院退職を機に自宅にて治療院を開業

「患者さんが先生の治療に頼りきりになり自分で冷えとりを真面目に行おうとしないから」といって治療は辞められたそうです。

30~40年前から冷えとりの普及に努められた方です。現在、冷えとり靴下など流行っていますが、随分と昔から冷えとりの重要性を説かれたんですね。冷えとりの書籍も多く出していますので、ご興味のある方は、amazonなどでお買い求めください。

冷えとり健康法

冷えとりとは、からだの循環不良をもたらす「冷えと瘀血(おけつ)」という状態を自分で改善していく健康法です。

血液、血の流れが悪い、血行が悪い、血行不良という状態は、からだにはもちろん、こころにとってもあまりよろしくない状態です。

生きていくのにはエネルギーの循環が必要です。

身体中の細胞に、新鮮な栄養と酸素がいきわたること。老廃物やいらないエネルギーがしっかりと排出されることで、私たちは健康でいられます。それが「冷えと瘀血(おけつ)」という状態により、血流は悪くなり、新鮮な栄養と酸素は身体の細胞の隅々まで行きわたらなくなり、逆に老廃物や出すべきエネルギーは排出されなくなります。

毎日、心身は疲労、消費します。それを回復させてくれているのは、健康な血液の循環あってのことです。血流が悪くては、疲労は抜けず、身体の回復はスムーズに行われません。こんな状態が長く続けば、免疫も落ちて様々な病気になる可能性は高まります。病気とまでいかなくとも、どこかに痛みをもたらしたり、様々な不定愁訴を引き起こしますし、お肌や美容にも良くないですし、免疫が落ちるため、様々な細菌やウイルスによる感染症にもかかりやすくなってしまいます。

悪いことずくめなのですね、血行が悪いということは。そして現代は「冷えと瘀血(おけつ)」という状態になりやすいのですね。食べ物もナチュラルなものは少ないし、運動も少なく、下半身もあまり使わない、ストレスで脳みそは充血して、冷えと裏表の「のぼせ」という状態になっています。

このような状態を、自分で日常的に改善していこう、というのが冷えとり健康法なのです。

効率よく自分を改善していくには、冷えやすい下半身とのぼせやすい上半身、心の性質、冷たい気は下降し停滞しやすいという気の性質の理解していることが大切です。

東洋医学では古来から頭寒足熱といい、全身の気の滞りを改善して健康な状態を保つには下半身を温かく、上半身は涼しくしているのが最善と言われてきました。また冷えとりに欠かせない絹などは、保温効果が高いこと、排毒作用があることが知られていました。

昔は、女性の不妊症、子宮筋腫、子宮内膜症などの婦人病は「血の道症(ちのみちしょう)」と呼ばれていました。女性は男性より「冷えと瘀血(おけつ)」という状態に陥りやすく、この状態、体質の改善が不妊症や婦人病の回復には欠かせませんでした。

肉体の欠陥や損傷といったモノの問題ではなく、血の流れ、気の流れの問題である症状はたくさんあります。めまいや耳鳴り、体調不良、慢性疲労、様々な不定愁訴と呼ばれているものもそうですし、また鬱やパニック症、ヒステリーといった精神面、こころの問題も原因は血の流れ、気の流れの問題であることが多いのです。

もちろん、肉体的欠陥や損傷、遺伝的原因によるモノとしての身体が原因の病、お悩みも多々あります。そして、モノとしての肉体のケアをするのが西洋医学の役目なのです。軍事医療として発展してきた西洋医学は、緊急医療、肉体の損傷やケアは得意なのですが、「冷えと瘀血(おけつ)」といった状態の把握、ケアは苦手なのですね。検査でわからなければなすすべがない…。

心身のお悩みで病院にいったのに、原因不明でケアしようがない、といったことはよくあります。こういう時、最近では鬱という診断が付けられることも多くあります。薬を処方されたり心療内科を進められたり…

病院が悪いわけではないですが、緊急医療がその本分なので、慢性病のケアは苦手なのですね。薬も女性には苦手な人が多いですしね(女性の身体は男性より繊細なのです)。病院、西洋医学が合わない病気のタイプ、体質のタイプがあるということです。

冷えとは?

東洋医学の冷えとは、足、下半身が冷え、頭部がのぼせている状態をいいます。

足首を触っていただけると分かるのですが、ほとんどの方は冷たく感じると思います。実は足先の体温は実は30度位なのです。

足が冷えていると全身の気の巡り、血液の流れが滞りってさまざまな不定愁訴を引き起こします。冷えの状態が慢性的になると、下腹部の内臓が血行不良になり、女性は特に婦人科、男性は泌尿器科に問題が出てきやすいのです。腰痛、肩こりなどの体の痛みも根本的な原因は「冷え」です。

冷たい気(陰の気)は下降し下に停滞する、温かい気(陽気)は上昇し上に停滞するという性質を持ちます。空気もそうですし、水もそうです。物理的な法則なのですね、下が冷え上がのぼせるのは。そしてこの状態だと循環が起きにくいので、循環を良くするには、下を温かく、上を涼しくことが必要です。頭寒足熱という状態を作ると、気の原理に従い温かい気(陽気)は上昇し、冷たい気(陰の気)は下降して循環が促進されるのです。

冷えとお血

瘀血(おけつ)とは?

身体のうっ血や充血。東洋医学では瘀血(おけつ)、汚れ血、ふる血ともよばれ悪血ともいいます。本来、体の中をサラサラとスムーズに流れるはずの血液が、体のあちこちで滞ったり、血液そのものが汚れてドロドロした血になり流れにくくなった状態を東洋医学では「瘀血(おけつ)」と言います。

血流が悪くなってくると粘性を帯びてきます(食べ過ぎてもなります)、イメージ的にはまさにドロドロした血液ですね。

瘀血は循環全体のこともあれば、特定の場所に現れることもあります。特に停滞しやすいのが下半身や下腹部の内臓ですが、この瘀血が体にさまざまな問題を引き起こすのです。

また、丹田と関係深い小腸などは、ものすごい量の毛細血管があり、冷えや瘀血(おけつ)という状態の影響を受けやすい内臓です。

この丹田と関連ぶかい臓器は小腸です。位置的にもそうなのですが、小腸の内部のひだひだは広げるとテニスコート一面分あり、その一面に毛細血管が張り巡らされており、小腸の毛細血管を全部つなげると9万キロ…地球2周半もあるのです。

小腸がすごいのか、意外と地球が狭いのか、どちらにせよ小腸、丹田は血、血行、血液循環、それに気の巡り、気の滞りに重大な影響を持っているということです。

ここが開いてくれれば、全体的な気の流れも良くなって、いいことずくめなんですけどね。普段は閉じてしまっているのね。だから腹式呼吸が大事なのですね。

また東洋医学では子宮、卵巣は毒素をためやすい臓器だとされています。主な毒、食べ過ぎの毒がたまる順番として、消化器→肺・大腸→腎・膀胱とされています。身体は一か所に 毒素が溜まると生命を維持できないので、毒素の負担を下記の順番で肩代わりしようとします。

主に食物の毒、食べ過ぎの毒で血液が粘性になる。=瘀血(おけつ)、冷えという状態です。
胃経・脾経の負担

肺経・大腸経という浅い毒素を排毒する機能への負担

腎・膀胱系という深い毒素(血中毒)を排毒する機能への負担。
腎経、膀胱経は子宮、卵巣を司っています。

気 の流れの順番的には(毒素の負担を肩代わりする順番)、次は肝経、心経という経絡ですのが、肝臓、心臓が毒素にやられてしまっては生命を維持できないので、なんとか子宮や卵巣に毒素をためて生命の恒常化を図ろうとします。東洋医学では、子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣嚢腫なども瘀血の症状として診てい ます。

瘀血(おけつ)がひきおこす症状

瘀血(おけつ)がひきおこす症状には様々なものがあります。

婦人病・月経痛・月経異常など。

もともと大量の血液があつまる下腹部、子宮や卵巣や骨盤内は特に、瘀血になりやすいところです。ここに瘀血、気の滞りがあると月経痛や月経不順をひきおこし、不妊の原因となることもあります。

冷え症

瘀血は冷えの原因でもあり、冷えることが瘀血をひきおこします。瘀血の状態は、血液の循環が悪くなっているわけですから、ただでさえ循環が悪くなりやすい足先や手足の末端部分は、とくに冷えやすいのです。また、下腹部に瘀血があれは、おなかが冷えるという症状がでるのです。

腰痛・肩こり・頭痛など

瘀血や冷えによる血行不良があれば、必要な酸素や栄養素は運ばれず、排出されるべき老廃物がたまることでコリや痛みといった症状が出ます。よくマッサージ などうけている間は気持ちよいのだけれど、またすぐに症状が出てきてしまう」というのは、瘀血や冷えが改善されない限り再発しやすいということです。また 瘀血や冷えで気の流れが悪くなり心身に元気のない時(東洋医学では虚という状態です)には、強い刺激は効果がないどころか繊細な気の流れにダメージを与えてしまいますのでお気を付け下さい。

美容の問題、肌のくすみ・吹き出物など

これらは瘀血のサインですね。瘀血があると血液循環が悪くなるため、肌がくすんだり、シミや吹き出物ができやすくなります。婦人病を患っている方は顔が黒っぽく、ホルモンバランスの崩れからか黒目が多く(瞳孔が開き気味に見え)見えたりもします。

精神的疾患

婦人病を患っている方のなかには、パニック症候群や鬱などでお悩みの方も多いと思います。血液をきれいに濾過するのは腎臓の役目ですが、瘀血や冷えで血液 がドロドロの状態では腎臓に多大な負担をかけてしまいます。東洋医学では腎臓を司る腎経という気の流れを重要視していますが、腎経はさまざまなホルモンのバランス、特にストレスへの抵抗力とも関係する副腎皮質ホルモン(炎症や免疫反応の制御にも深くかかわっています)にも関わっていますので、瘀血や冷えに よる影響は身体の機能不全ばかりではなく精神的不全にも深く関係しているのでしょう。

更年期障害

女性は閉経後にホルモンバランスがくずれて更年期障害といわれる症状がでてきます。それに加えて瘀血や冷えがあると、より重い症状となってしまいます。

生活習慣病

動脈硬化や脳卒中、心筋梗塞、心不全などは血液の循環が直接関係します。瘀血や冷えがあるということは血液の循環が悪くなっているということですからこれ らになりやすい要素を強くもっているということです。糖尿病などはドロドロした血液の代表ですね。肝機能障害も瘀血や冷えと密接な関係があります。

瘀血のサイン

瘀血や冷えはほとんどの人が持っています。
よく瘀血、冷えの症状としていわれているのは下記のようなものです。

  • ・生理痛がある。生理周期が不規則。
  • ・肌がくすみがち、ガサガサしている。吹き出物が多い。
  • ・目の下にくまがある。
  • ・肩がこりやすい。腰痛がある。
  • ・冷え性である。
  • ・のぼせやすい。
  • ・便秘がちである。

現代生活は冷え、運動不足、食事内容の変化(西洋化)、ストレスでほとんどの人が瘀血や冷えをもっています。目に見える疾患までいかなくとも、疲れやすい、元気がないという症状もその原因は瘀血や冷えによる全身の血行不良ですね。

冷えと瘀血の原因とは?

冷え=瘀血(おけつ)という状態が少し理解していただけたでしょうか?冷えが瘀血(おけつ)という状態を生み出し、瘀血(おけつ)が冷えという状態を生み出します。

瘀血の原因・冷え

冷えることによって血液の循環が悪くなるのは多くの方がご存じのとおりです。夏場はエアコンで冷たい空気は下に停滞しやすいためにただでさえ循環が悪い下半身はいっそう冷やされてしまいます。

冷えと瘀血の原因・運動不足

あまり身体を使わなくなくなった現代人は血液循環が悪くなりがちです。とくに下半身の筋力不足、下腹部の筋力不足(インナーマッスルの不足)などは冷えを増強します。

冷えと瘀血の原因・食べ過ぎと食生活の偏り

偏った食事は、ドロドロした血の大きな原因になります。たとえば、甘いものや油っぽいものをたくさん食べると、余分な糖分や脂肪は、肝臓で中性脂肪に変え られ、血液中の中性脂肪も増える原因になります。血糖値が上がりすぎると、赤血球がくっつきやすくなり、ドロドロした血になってしまいます。また消化酵素 (生の食材に含まれる)の不足も、ドロドロした血になる原因のひとつです。
近年の婦人病、とくに腫瘍、嚢腫などの増加には食事内容の近代化がその原因のひとつとされています。

冷えと瘀血の原因・ストレス

現代のストレス社会では多くの人が何かしらのストレスを抱えているのではないでしょうか?東洋医学では、感情も身体におおいに影響すると診ています。ストレスを内に溜めこみやすい人は要注意です。特に震災以後、人々の気は内向しています。

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私自身も10年冷えとりを実践してきました。また同じだけ患者さんにも「冷えとり」を進めてまいりました。その経験からやはり「冷えとり」の効果は素晴らしいと思います。皆様には、ぜひ冷えとりを実践して、健康な人生を歩んでほしいと思います。

次回から、どうすれば冷えと瘀血(おけつ)を改善できるのか?具体的な改善法、冷えとりを解説していきたいと思います。お楽しみに。

冷えとり基礎知識:



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